実行順序に依存する複数LINQ実行時の遅延評価による副作用
例えば、LINQ1にて元データよりデータを抽出し、これをデータセット1とする。 次に、LINQ2にて、元データからデータセット1を除いたデータセットに対して抽出し、これをデータセット2とする。 これをLINQ3にて、元データからデータセット1とデータセット2を除いたデータセットに対して抽出し、これをデータ・セット3とする。 …. 上記のような処理を1メソッドで行う。 後続のLINQで除外するために、除外するためのデータセットを例えばListとして保持する。 LINQ2はLINQ1の結果が決まらないと決まらない。LINQ3はLINQ2, LINQ1の結果が決まらないと決まらない。だが、後続のLINQに対して結果を伝えるのは(LINQとは無関係の)Listオブジェクト。 このような場合に、上記LINQを順番にコードで記載したとしても、除外Listの値は後続に伝わらない(ことがある?)。おそらく、プログラムの動作として最初にLINQ3の結果を参照した場合にLINQ1,LINQ2の結果を行ってから、という動きはしてくれず、結果、空の除外Listに対してLINQ3を実行してしまっているためと思われる。 遅延されるのが問題なので、LINQの実行結果 IEnumerable型のオブジェクトに対してToList()を実行してやれば即時に確定してこのような副作用は発生しなくなる。遅延評価のメリットは当然なくなるが。