IaCの壁

社内のLinuxサーバは極力Ansibleで状態を管理し、サービスはDockerコンテナで運用している(DB除く)。いわゆるIaC(Infrastracture as Code)を実践しているつもり。 これの何が嬉しいかというと、正直なところ個人的にコマンド一発で全てが出来上がるのが楽しい、というところが大きかったりする。ピタゴラスイッチ、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンを見ているような爽快感、とでも言うのだろうか。 そんな感覚はない場合、紙の手順書をコードに置き換えるのは面倒と感じるのもわかる。何が面倒かと言えばコードには曖昧さが許されないことだと思う。手順書は曖昧に書いて「言わなくてもわかるよね」という雰囲気で終わらせることもできるが、コードは書いたようにしか動かない。コードに落とすためには対象のプログラム・システムの仕様を正確に理解しないといけないし、何をもって正常とするのか、それはどんなケースでも正常と言えるのか、突き詰めて考えないといけない。この辺りが利用する組織や文化によって大きな壁になるのだと思う。 ただ、慣れてしまえばむしろ誰かが決めた書式・ルールに従って手順書を書く手間、変更された際に保守する手間もなくなるし、手元の仮想化環境などで簡単に再現してテストできる、最高の環境になる。

<span title='2020-07-12 00:00:00 +0900 +0900'>July 12, 2020</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41