以下の要件で、ファイルサーバーの移行を行った。

  • 移行元サーバー: Windows Server 2008 R2 (Enterprise)
  • 移行先サーバー: Windows Server 2016 (Standard)
  • 移行容量: 150GB程度
  • 移行に使用した方法: Windows Server移行ツール

結果は、権限はNTFS、共有のものも含めて完璧に移行できた。移行後は既に公開設定が済んだ状態となっていた。 時間は8時間ちょっとかかった。複数の対象フォルダがあったため、Powershellでのバッチを作成して両方で動作させたため、つきっきりだったわけではない。

移行は2段階で行い、最初に10GBほどのフォルダの移行を行った。この移行では暗号化を行うのだが、これによるCPUの負荷が大きいことに気付き、2段階目ではCPUを2->4に増強した(共にHyper-V上のVM)。 2段階目において、Trend Micro Business Securityのスキャンが開始されたことに気付いたのだが、管理者権限で停止しようとしても受け付けてもらえず、結局アンインストールすることで停止するしかなかった。その間1.5時間ほどメモリ、ディスクIOがかなり高い状態だった。

上記の問題がなかったとしても6-7時間はかかったと思われる。容量に対してあまりに時間がかかりすぎている。同ツールでは移行後に権限だけ付け直す「-Include Share」オプションがあるようなので、robocopyでファイルだけ移行し、「-Include Share」オプションで権限を移行する方法が最も時間をかけずに確実に移行できたのではないかと思う。