Microsoft Report使用時のビルド時の警告

Visual Studio 2017にてMicrosoft Reportを使用するために、Nugetで[Microsoft Rdlc Report Designer for Visual Studio]をインストールすると、ビルド時に「同じ依存アセンブリの異なるバージョン間での競合が見つかりました。」と警告が表示される。実行自体は問題なくできる。 https://qiita.com/hahifu/items/8dba20cd06fb0c3a9fa7 を参考に出力の詳細レベルを上げて確認すると、ReportのアセンブリがSQLServer.Typesの12.0.0に依存している一方で、NugetでReportインストール時に一緒にインストールされるSQLServer.Typesは14.0.0であるためのようだ… 依存関係の解消方法が思い付かず、また動作には影響はないため以下のサイトを参考に https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/framework/configure-apps/how-to-enable-and-disable-automatic-binding-redirection 自動バインド リダイレクトを有効化したところ、警告は出なくなった。

<span title='2018-07-30 01:00:00 +0900 +0900'>July 30, 2018</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41

ClickOnceでハマる

C#で開発したクライアントアプリケーションをClickOnceで配布する際にハマった2点 Windows10へのインストール イントラのファイルサーバに置いてある証明書が設定されていないClickOnceをWindows 10で実行すると、「コンピューターにセキュリティ上の問題を発生させるため、管理者がこのアプリケーションをブロックしました。…」と表示され、[閉じる]ボタンしか表示されないために、インストールができない。 Windows 7では普通にインストールできる。 https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/apps_windows_10-winapps-appscat_tools/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC/45f6621c-35ca-4395-bdd4-685705e9fae0 にあるレジストリの[LocaIntranet]の値をEnabledにする必要があった。 設定変更は直ちに反映される(OS再起動は不要) 関連アセンブリの添付 上記をクリアしたうえでClickOnceを公開し、クライアントで実行すると以下のエラーが表示される。 このアプリケーションをインストールまたは実行できません。このアプリケーションでは、まずグローバルアセンブリキャッシュ(GAC)にアセンブリ Microsoft.**** バージョン *** をインストールする必要があります。 ****にはVisualStudio関連のアセンブリ各種が出力される。Visual Studio 2017 Express Desktopの時は発生しなかったのだが、2017 Professionalにしたら発生した。 どうも必要なアセンブリ(.dll)を添付できていないようで、事例は異なるが、 http://thinkami.hatenablog.com/entry/2014/09/09/062440 にあるように公開設定で全てのアセンブリを「必須コンポーネント(自動)」→「含む」に変更すると解消した。

<span title='2018-07-30 00:00:00 +0900 +0900'>July 30, 2018</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41

アジャイル開発手法の適用を考える

最近、アジャイル開発手法に関するセミナーや勉強会に参加している。 同開発手法が既存の手法と比較して良い面を多数含んでいることは間違いないし、勉強会や記事などでの導入事例の多さがそれを物語っている。特にベンチャーであればアジャイル以外の手法は考えられないだろう。 一方で、過去のソフトウェア資産、開発スタイルがある企業ではそう簡単な話ではない、と思っている。勉強会の参加者の話を聞くと、未だにバージョン管理も満足にできていない、という話も聞く。 セミナーや勉強会で出てくる事例は、予算や人員をある程度確保できる環境だったり、前職でアジャイル開発していて獲得したノウハウを適用するような話だったりして、自分ができる気になるところまでいかない。 また、アジャイル手法のフルセットを紹介してここがゴールというような言われ方をしたり、あるいは自分で考えて取捨選択しなさいと言われることが多い。 開発者にとってバラ色の環境を構築するための実践的な方法を期待していって、がっかりして帰ってくることの繰り返して疲れてしまっている。 現時点の自分の認識だが、アジャイル開発とは先人がまとめた優れた複数のベストプラクティスとなる開発手法である。それぞれに適用領域があり、前提条件、向いていない環境がある。ウォーターフォール開発がベスト、という環境だってある。 なので、それぞれの手法が生まれた経緯、解決する問題、前提条件を理解して自分が置かれている環境が適用可能なのかを個別に検討する必要がある。 参加する勉強会によってはこれらのいずれも示さずに、ただただ成功事例だけを提示して導入すればバラ色の未来が開けるような言い方をするところがある。多い。 既存の資産、手法、人がいてスイッチング・コストが大きく、そのコストを小さくしてくれるような手法、事例をアドバイスしてくれる奇跡的な人でもいない限り、自分で考え抜くしかないのだと気付いた。今更だが…

<span title='2018-07-23 00:00:00 +0900 +0900'>July 23, 2018</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41

実行順序に依存する複数LINQ実行時の遅延評価による副作用

例えば、LINQ1にて元データよりデータを抽出し、これをデータセット1とする。 次に、LINQ2にて、元データからデータセット1を除いたデータセットに対して抽出し、これをデータセット2とする。 これをLINQ3にて、元データからデータセット1とデータセット2を除いたデータセットに対して抽出し、これをデータ・セット3とする。 …. 上記のような処理を1メソッドで行う。 後続のLINQで除外するために、除外するためのデータセットを例えばListとして保持する。 LINQ2はLINQ1の結果が決まらないと決まらない。LINQ3はLINQ2, LINQ1の結果が決まらないと決まらない。だが、後続のLINQに対して結果を伝えるのは(LINQとは無関係の)Listオブジェクト。 このような場合に、上記LINQを順番にコードで記載したとしても、除外Listの値は後続に伝わらない(ことがある?)。おそらく、プログラムの動作として最初にLINQ3の結果を参照した場合にLINQ1,LINQ2の結果を行ってから、という動きはしてくれず、結果、空の除外Listに対してLINQ3を実行してしまっているためと思われる。 遅延されるのが問題なので、LINQの実行結果 IEnumerable型のオブジェクトに対してToList()を実行してやれば即時に確定してこのような副作用は発生しなくなる。遅延評価のメリットは当然なくなるが。

<span title='2018-07-19 00:00:00 +0900 +0900'>July 19, 2018</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41

C#でExcelのバージョンに依存しないCOM経由での操作

C#での社内プログラムでExcelを操作する際、大部分はClosedXMLを利用しているのだが、ActiveXを使用しているなどでうまく動作しない場合にはCOM経由で操作している。 Visual Studioで参照ツリーにExcelのCOM参照を追加するのだが、その時点でPCにインストールされているOfficeのバージョンに対応したCOMを追加する形になる。 ビルド時に参照ツリーにあるCOMを参照するため、参照追加時のPCとビルド時のPCでインストールされているOfficeのバージョンが異なると、ビルド時に警告、またはエラーとなる。 参照追加時には2013、ビルド時に2016だったためにビルド時に警告が出て、そのまま実行すると該当箇所でRuntime Errorでコケる事象が発生した。 社内には、今後2013, 2016が混在する予定のため、どちらかだけしか対応できないとなると困るので、対応方法を調査した。 参照ツリーに追加して開発する形式を事前バインディング、実行時にCOMの名前から該当のCOMを参照する形式を遅延(動的)バインディングというらしい。 事前バインディング Visual StudioでCOMオブジェクトの仕様を把握しているため、補完が効いて開発効率が高い 型情報なども取得済みでコンパイルするため、実行速度は遅延バインディングと比較して速い 使用するOfficeのバージョンを指定する必要がある。 遅延バインディング 使用するOfficeのバージョンを指定する必要がない Visual Studioでの補完は効かず、各オブジェクト、メソッドの情報を調べながら呼び出す必要がある。大変。 実行時に型チェックを行うため、遅い。実行時エラーが出る可能性も。 遅延バインディングは、各メソッドをInvokeMemberで引数を調査しながら呼び出す必要があり、とても大変。以下のサイトにこの大変さをWrapするコードが公開されていた。 https://zenmai.wordpress.com/2011/06/24/excel%E3%81%AE%E5%8F%82%E7%85%A7%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E3%81%9B%E3%81%9A%E3%81%ABexcel%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%86c/ とても素晴らしいのでぜひ利用しようと考えたのだが、(当然ながら)COMオブジェクトのすべてが実装されているわけではないので不足個所を追加実装する必要があり、結構大幅な追加が必要と思われた。 で、たどり着いたのがこちらの記事。 https://teratail.com/questions/109579 なんと、dynamicという宣言に変更するだけで、ビルド時のチェックはやめて実行時に動的に呼び出してくれるとのこと。 (COMオブジェクトの生成部分は固有の書き方への変更が必要)。素晴らしい!! 実際にdyamicに変更したところ、WorkbookオブジェクトへのReleaseComObject呼び出し時にエラーが発生。 http://hiro-syumi.ldblog.jp/archives/36511362.html こちらの記事を参照させてもらってエラー箇所のみobject型へのキャスト処理を追加したところ、問題なく動作するようになった。 このdynamicの利用だが、最初からこれを前提に行うと上記の通りVisualStudioによるサポートが効かないので開発効率はかなり落ちると思われる。今回のようにCOM参照を追加して事前バインディングで実装したうえで、dynamicに書き換えるという形が効率が良いと感じた。

<span title='2018-07-04 00:00:00 +0900 +0900'>July 4, 2018</span>&nbsp;·&nbsp;1 min&nbsp;·&nbsp;tack41